学び

日本一高い最高級ホテルはどこか?ホテル専門家が答える

QuoraというQ&Aのサイトがあり、私はそこで時々回答をしているのですが、先日とある面白い質問がありました。それがこちら

という質問です。この問いの私の回答に対して、瞬く間に1万回以上の閲覧がなされ、多くの評価をいただいたので、今回、こちらの記事でより丁寧な回答を書いてみます。

「日本一の最高級ホテル」の定義

「日本一の最高級ホテル」とは、何を指しているのか正しく解釈をする必要があります。

単に価格を指しているのか、それともサービスといった質も含めているのか、はたまた他の条件なのか。いろいろな条件を考えることができますが、私は、すべては価格に反映されると考えています。

下記の図のような、需要と供給の単純な相関関係からもわかる通り、需要=買い手側としては、希少なものになればなるほど高いお金を払ってもいいと思います。一方、供給側=売り手側は、売れないものは安くしてでも売りたい、売れるものはもっと価格あげてもいいのではないか?と考えます。この、需要と供給では相反する考えをもっていますが、他では体験できないような最高のサービス、最高の部屋というのは、基本的に多く供給できません。しかし、それに「いくら払っても良い」と考える人がいます。ホテル側としては、需要があるということは、価格をつりあげても大丈夫と考えます。つまり価格が高いホテルは、それに似合ったサービスやお部屋を提供できないと、価格を維持できません。

以上のことから、今回の場合「日本一の最高級ホテル」を言い換えるならば「日本で一番(価格が)高いホテル」となります。

しかし、「日本で一番高いホテル」というのも実は条件によって分かれます。

① 日にちはいつの設定?

ホテルをご自身でご予約をした方なら経験があるかと思いますが、年末年始やGW、お盆にホテルを予約しようとすると異様に料金が高いと感じることがありませんか?

ご存知のように、ホテルというのは宿泊する日によって料金価格が変わります。

先ほどの、年末年始やGW、お盆といった日は一年間でもっとも宿泊料金が高い日程です。これは、大型連休など、休みを取る人が増加する時期は、需要が大きくなり、ホテル側としても普段より料金をあげても予約が埋まりやすいということもあり、料金価格が高くなります。

飛行機に似ていますね。

逆に2月や6月などは祝日が少なかったり、旅行の需要が多くなる1月5月の次の月ということもあり、需要が少なくなる月としても知られており、一般的に料金を安く設定するホテルが多いです。

おそらくこの「いつの料金にするか?」によって料金No.1のホテルは変わってきます。

②最低価格の部屋なのか、最高価格の部屋なのか?

ホテルというのは、多くの場合、さまざまなタイプの客室が用意されています。一般的に、スタンダードルームといった部屋は安く、スイートルームは高い料金です。

スタンダードルームのような一番安い部屋で比べるのか、スイートルームのような一番高い部屋で比べるか、はたまた中央値なのか・・・この条件によっても変わってくるかと思います。

まどろっこしい説明をしていますが、①と②それぞれを考慮し、日程を未指定(一番安い日)、最低価格の部屋、最高価格の部屋で実際に調べてみます。

日本で一番高い部屋はリッツカールトン東京

まず、日本で5つ星ホテルといわれるようなホテルをピックアップします。

  • ザ・リッツ・カールトン東京
  • シャングリ・ラ ホテル 東京
  • パークハイアット東京
  • マンダリン オリエンタル 東京
  • フォーシーズンズホテル丸の内 東京
  • アマン東京
  • ザ・ペニンシュラ東京

ここで記載したのは、あくまで一部ですが、5つ星ホテルと言われるホテルを可能な限りピックアップします。

次に、それぞれのホテルの最も高い客室を調べます。

調べてみた結果、2019年8月現在、ザ・リッツ・カールトン東京には、307平方メートルで240万円超えの客室があるということがわかり、私が調べた中では、最も高い客室のようです。1泊8万円の高級ホテルに30日泊まれる計算です。

しかし、より調べてみると上には上がありました。2019年9月に(リニューアル)オープンするThe Okura Tokyoには『インペリアルスイート』という720平方メートルがあり、想定価格は1室室料300万円だそうです。

ということでオークラかな・・・と思いきや、実はまだ考慮すべき点がありました。

この二つを比べると単純に価格が高いのはオークラですが、1平米あたりの料金価格を計算してみます。そうすると、リッツカールトンは1平米あたり1万2千8百円、オークラは4千2百円と、リッツカールトンに軍配があがります。このように、1平米あたりを条件にいれるかどうかでも変わってきます。

少し話がややこしくなってきましたが、オークラは記事の執筆時期はまだ開業前であくまで想定価格ということもあり、対象から外しておきましょう。

ということで、日本で一番高い部屋はリッツカールトン東京の「ザ・リッツ・カールトン・スイート」です。一体どういう人が利用するのか、予想だにできません。

最低価格が高いのはTHE SHIGIRA

次に、最低価格で考えます。

最低価格というのは、一番安い部屋のことを指します。要するに、最低でもこの金額がないとそのホテルには宿泊することはできないという基準となります。

実は、最高価格で日本一に輝いたザ・リッツカールトン東京も、最低価格で考えると全くのランキング圏外になってしまいます。ザ・リッツカールトン東京は安い日は6万円台(2名宿泊、素泊まり)で泊まることができます。

リッツカールトンの最低価格も、決して低い料金ではありませんが、ここで一休.comのページで検索をしてみましょう。

日本の高級宿はたいてい一休.comと契約があります。
一休で、すべての地域を対象に、日付未指定で検索をし、料金が高い順にソートをしてみます。

一番上に出てくるのは guntûというクルーズ船が出てきます。2名で40万円近く支払いをしないと宿泊ができません。

しかし、クルーズ船をOKとしていいのか。2位にも飛鳥IIというクルーズ船がいますが、クルーズ船をOKすると、列車もOKとしなければなりません。この場合一休では予約できませんが、九州を走るななつ星が一人30万円必要だそうです。2名で60万円となります。

こうなると、だんだんホテルと離れてきたので、今回、乗り物は対象外にして、ホテルや旅館のみを対象としましょう。
そうすると上記の一休での検索結果から分かる通り、一番高いホテルは沖縄にあるTHE SHIGIRAが最も高いホテルです。一人当たり15万円くらいないと、そもそも宿泊することができないホテルとなります。

余談ですが、宮古島はリゾートホテルの建設ラッシュにより不動産価格が高騰しているそうです。沖縄の離島という立地にも関わらず、東京都内と変わらない地価となっているそうで、ここで暮らす住民は大変な目にあっているとのことでした。

まとめ

話が少しずれてしまいましたが、内容をまとめていきます。日本において、最低価格で一番高いのがTHE SHIGIRAで、最高価格が一番高いのはザ・リッツカールトン東京となりました。日本における最高級のホテルはこの2つということで、いかがでしょうか?

現在、日本ではホテルの超建設ラッシュが相次いでいます。外資系ブランドも次々に日本に参入しており、ホテルに宿泊する側からすると選択肢が増え、いい状況といえるでしょう。しかし、明らかにサービスする人が足りていないというのが現状です。そういった状況なので、高いお金を払いつつ、満足のいくサービスを受けれるということも少しずつ難しくなってきました。一番料金が高いホテルが、一番その人にとって一番いいホテルとは限りません。あなたなり一番のホテルを探してみてはいかがでしょうか?

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