学び

【プロ直伝】海外のホテルを少しでも安く予約する裏技

海外に行くからホテルを安くする方法を教えてください

今回もQuoraであったこんな質問に丁寧に答えてみます。

私は普段ホテルの運営会社でマーケティングの仕事をしています。ホテルの客室を販売する側なので、どのような販売経路があり、価格をどうやって調整しているかなど、裏側を知りつくしています。私自身海外旅行によく行きますが、その際にどのようなプロセスでホテルを予約しているのか、手法を大公開します。

海外ホテルを安く予約するにはコツがある

海外旅行に行こうと思い立ち、ホテルを選ぶ際、あなたはいつもどのように予約をしていますか?料金はもちろん、アクセスの良さや、部屋の写真、口コミなど、いろいろな項目をチェックをし比較検討した上で、予約をするかと思います。

Booking.comや、Expedia、Agodaあたりが世界的にも有名なホテル予約サイトです。

これらのサイトで同じホテルを比較した際に、異なる料金が表示された経験はないでしょうか?

ある!いつも不思議に思っていた

ホテル側の視点で考えると、この答えがみえてきます。

サイトによって違う料金が表示される理由

料金比較サイトはご存知でしょうか?テレビCMでよく見かける「トリバゴ」や「トラベルコ」といったサービスです。ホテル業界で「メタサーチ」と呼ばれるこれらのサイトは、一度にいろいろな予約サイトの料金を一度に比較することができます。

東京マリオットホテルで比較してみた

試しに、トリバゴで東京マリオットホテルのとある日付で料金を検索してみました。

同じホテルなのに全然料金が違うね!

この料金比較から見てわかる通り、AMOMAが一番安く、Expedia、Booking、マリオット公式ページが同じ値段、Hotels.comはその2円差です。

ホテル側の本音とは?

ホテル側は、オンライン・トラベル・エージェント(以下OTA)と呼ばれるような予約サイトで宿泊予約がされるより、自分のホームページ(以下自社サイト)から予約されるのを望んでいます。理由は簡単です。OTAで予約が入ると、その会社に手数料を取られるからです。この手数料、一般的に予約金額の8~15%くらいといわれており、海外のOTAでは15%が平均的です。

上記のような1泊約5万円の予約が入ると、15%つまり、7500円の手数料を支払わなければなりません。考え方を変えると、他のサイトより5000円安くしても、自社サイトで予約をされれば、OTAで予約されるより2500円も多く手元に残ることになります。

じゃあなんで、他の予約サイトと同じ値段で出しているの?

契約上、他のサイトと同じ値段にしなければならない

自社サイトを一番安くされたら、当然OTAには予約が入らなくなります。そうなるとOTAを運営する意味がありません。そこで、OTAとホテルが契約する際に「少なくともウチ(OTA)が一番安い料金で掲載をする」という契約条項が盛り込まれます。(最近、公正取引員会に指摘受けていましたが)

これにより、基本的にはどのOTAもホテルの自社サイトも全部同じ料金になるという仕組みです。

現実は、少し料金の差が出ている

上記の例のように、AMOMA.comでは圧倒的に安い料金が表示されています。正直、なぜここまで安い料金が表示されているかはわかりません。実は、こういう出来事は業界内の七不思議の1つとしてよく知られています。

おそらく、マリオットホテルと、このAMOMA.comというサイトには直接の契約はないと考えられます。直接契約がないのに、予約ができるというケースはよく見られるものです。例えば、Booking.comとホテルが契約をすると、自動的に中国の大手予約サイトCtripにも掲載されます。これは、Booking.comとCtripとの間で、ホテルの客室を在庫を保有し合うという契約があり、それに同意をしないと、ホテルもBooking.comと契約が結べないのです。

なんだかよくわからない話になってきたね

このようにホテル側も、「なぜこのサイトに自分たちの客室が予約できるのかわからない」という現象は当たり前のように生じています。その結果、AMOMA.comにも自分たちの客室が予約できる状態になるわけです。

詳しく調べてみると、このAMOMA.comは悪質なパターンでした。私が実際にサイトへ飛んでみたところ、一番安い料金プランは「完売」と表示され、予約ができない状態でした。「囮料金」でサイトへのアクセスを稼ぎ、他の高い料金で予約を促すという手法をこのサイトでは取られていました。

このAMOMA.comは例外ですが、実際は数十円〜数千円、OTAが自社サイトより安い場合があります。これは、自分たちに支払われるであろう手数料を減らして、それをそのまま値引きに充当しているというケースもあります。

OTAも自社サイトで5万円で掲載されている場合、手数料は15%で7500円になりますが、そこからOTAは3000円値引きをし、4万7千円で予約を受け付けます。自分たちの利益は4500円になってしまいますが、予約が入らないとゼロ円になるわけです。このような手法で、自分たちの利益を削ってでも他のサイトを出し抜こうとするわけです。

だから、OTAで値段が違うのね

本題:少しでも安く予約を取る方法は?

仕組みの説明に随分時間をかけてしまいましたが、ここからは本題である、「少しでも安くホテルの予約を取る方法」について説明してきます。

待ってました!

①メタサーチを使う

先ほど、料金の検索にメタサーチを使いましたが、どこのサイトが一番安いのかは、正直ホテルの人ですら把握できていないです。なので、一番安く予約ができるサイトをメタサーチを使って探してみてください。

先ほどのAMOMA.comのように囮料金を表示するサイトもあるので、本当に予約ができるかは、そのOTAのページに飛ばないとわからないです。実際にまだ安い料金で予約が取れたらラッキーです。それでも不安な人は、Booking.comやExpedia、Agodaといった有名サイトで比較するのが良いかと思います。

安心できそうな一番安いOTAみつけたよ!

一番安いところがみつかりましたか?ここで終わりではありません。

②次にホテル公式ページで料金の確認をする

一般的に、ちゃんと料金のコントロールしているホテルは、公式ホームページが一番安いように設計をします。さらに、そのホテルに会員システムがあれば、入会して会員料金がないか確認しましょう。

マリオットはMarriott Bonvoyという会員システムがあり、無料で会員になることができる上に、「会員専用価格」で予約することが可能です。

ホテル公式ページが一番安い場合は、そのまま予約を入れましょう。しかし、ホテル公式ページよりOTAが安いことも、結構あります。

③ホテル公式ページよりOTAが安かった場合

もしメタサーチで検索したOTAが一番安かった場合、そのままOTAを予約してもいいのですが、最後に一手間、そのURLをホテルに送って料金の交渉をしましょう。

「こっちの方が公式ページより安いけど、もっと安くならない?」といったようにホテルにメールをしましょう。

先ほど説明した通り、ホテルからすると公式ページで予約が取ってもらった方が手数料がかからないため、その分、安くしてくれる可能性は十分にあります。ホテルによっては、OTAと同じ料金にしか下げてくれないチェーン(私が知る限りフォーシーズンズなど)もありますが、マリオット系列なら、最安値より25%安くしてくれます。

このように、マリオットでは「ベストレート保証(最安値保証)」の専用フォームを設けています。条件を満たす必要はありますが、OTAの料金がマリオット公式サイトより高いバイア、OTAの料金より更に25%安い料金で予約を受け付けるというものです。(フォームから送ると、英語で返事が来ます)

上記の東京マリオットも、このやり方で3万円以下で宿泊をしたことがあります。

ダメ押し!日にちを置いてもう一度料金を確認する

最後の最後。ホテルからベストレート保証も断られても、まだ安くするチャンスはあります。ホテルというのは、全体の需要と供給をみて料金を日々変動させています。

当然OTAの料金も日々変わっているので、あなたが予約をした料金よりある日突然やすくなるということもあり得ます。そうなったらこっちものです。予約を取り直し、さらに、もう一度、公式サイトのベストレート保証へ申請をチャレンジしましょう。

ホテル最安値にはロマンがある

いかがだったでしょうか?

ホテルの料金というのは生き物のように日々変動しており、その背景にはさまざまな思惑が隠されています。ホテルの料金変動を専門に担当する「レベニューマネージャー」という専門ポジションがホテルにはあるくらい、ホテルの料金というのはシビアなものです。

この手順で一度あなたもホテル予約の最安値にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?この手法は、大手チェーンであればあるほど、効果が出やすいやり方だと思います。

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