海外旅行に行く際、飛行機のチケットはいつもどうやって予約していますか?HISのようなパッケージツアーで航空券とホテルを一緒に予約している方も多いかと思います。私は毎回、航空チケットとホテルは別々で抑えています。理由は簡単で、その方が細かく条件を選ぶことができるからです。ここでいう条件とは、飛行機の出発・到着の時刻や、航空会社、トランジットにかかる時間、座席など。ホテルの場合は、ホテルそのものの選択から、部屋のグレード、食事の有無などが挙げられます。
海外航空券のみを買おうとした時、どうやって購入していいかイマイチよくわからない?という方も多いと思います。今回は、私が考える海外航空券の最もおすすめな買い方をご紹介していきます。
目次
航空券の販売サイトは少々複雑
航空券の販売サイトは、少々複雑です。わかっているようで、実はよくわかっていないという方も多いと思います。航空券を取り扱っているのは主に3つの会社に分類できます。
- 航空会社
- 代理店
- メタサーチ
航空会社から直接購入
ここでいう航空会社というのは、JALやANAといった皆様がイメージする通りの航空路線を運行する会社のことです。この航空会社のサイトから直接チケットを購入するという方法があります。直接航空会社から購入するわけなので、何かトラブルなどがあった時、直接交渉や相談ができ、一番融通を効かせることができるので、安心感があります。「絶対にJALしか使わない」という方には、一番おすすめの購入方法です。
代理店
エクスペディアやエアトリといった、航空会社の代わりに代理として航空券を販売するのが代理店です。代理店のいいところは、様々な航空会社のチケットを取り扱っているという点です。例えば、東京からロンドンに行きたいというとき、JALやANA、ブリティッシュ・エアウェイズ、マレーシア航空など様々な手段が存在します。それぞれの航空会社のサイトから一つ一つ検索していくのには手間も時間もかかります。そういう時に代理店サイトで一度に検索をかけることができ、一目で時間や料金、所有時間などを見比べることができます。
メタサーチ
メタサーチは、上記の航空会社の公式サイトや、複数の代理店で販売しているチケットをさらに横断的に検索可能なサイトです。私が最も推奨する購入方法はこのメタサーチを使う方法です。メタサーチについて詳しくお教えします。
航空券購入にはメタサーチを使うべし
メタサーチエンジンとは、「横断検索エンジン」のことで、様々な航空会社・代理店のチケットを一度に検索して比較できるサービスです。例えば韓国に行きたいと言う時、JALやANA、大韓航空といった航空会社のHPから一つ一つ調べて最も自分に都合の良い商品を選ぶということもできますが、手間を考えるとあまり得策ではありません。また、自分が知らない航空会社、または選択肢に入っていなかった航空会社でも、その航路を持っている場合があります。さらに、代理店によって、同じ航路でも代理店同士で料金に差があるケースがあります。どの代理店の料金が一番安いかをメタサーチで一発で探すことができます。
というわけで、特定の航空会社のマイルなどを貯めたいという場合を除き、航空会社に特段こだわりがない場合は、メタサーチを使うのがオススメです。
一概にメタサーチといっても、サイトによって価格や、検索条件の設定など、使い勝手が大きく変わります。どのメタサーチでもいいというわけではありません。そこで、筆者が今まで使ってきた中で最もおすすめのサイトをご紹介します。
結論、総合的に考えてスカイスキャナー一択
スカイキャナーは、航空券・ホテル・レンタカーを、世界の航空会社・旅行会社・ホテルなど約1200のウェブサイトから横断的に比較検索するウェブサイトおよびアプリで、イギリスに本拠地があります。月間利用者数は驚異の約9000万人、アプリダウンロードは累計8000万回、対応言語は約30とのこと。「格安 海外 航空券」などで検索すれば必ずといっていいほど上位にでてきます。
スカイスキャナーの良さ①:一番安い航空券が表示される
今回は、「格安海外航空券」がテーマなので、「安さ」は一番大事といえます。スカイスキャナーは前途の通りメタサーチなので、一度に複数の航空販売サイトの料金を検索してくれます。
試しに実際に調べてみた
実際に、スカイスキャナーを使って料金を比較してみます。出発地は東京(羽田/成田)、到着地はロンドン(すべての空港)、出発日を2019年10月1日、帰国日を10月8日で検索をしてみます。その検索結果が以下の通りです。
こちらスカイスキャナーでの検索結果ですが、複数の航空チケットを販売しているサイトが一度に表示されました。全く同じ条件の航空チケットですが、ここまで料金が変わってきます。ここで表示しているのは、マレーシア航空の便ですが、マレーシア航空のサイトから直接購入しようとすると「¥107,710」なので、それよりも安い料金で表示されています。
ここで注意したいのは、最も安いのは「Gotogate」というサイトですが、サイト名の下に星の評価欄があります。「Gotogate」は星が2.5なので、正直不安を感じます。私なら安心も欲しいので、一つ下の星4.5もある「Expedia」で購入します。このように、ただ安いだけではなく、口コミも一緒に表示されるので、安心してチケットを購入することが可能です。
スカイスキャナーの良さ②:料金がわかりやすい
スカイスキャナーは料金が一目でわかります。基本的に表示される金額以外に料金が必要ということはありません。しかし、他の一部のサイトでは航空券のチケット代金だけが表示され、予約を進めていくと、他に「海外諸税 (燃油込)」「空港施設使用料」「取扱手数料 」といったものが別で追加され、最終的に結構高いということが起きます。
悪い例:エアトリ
悪い例として取り上げるのが最近CMで目にする「エアトリ」です。先ほどと同じ東京-ロンドンのチケットを検索したところ、最安値で表示されたのがこちらのチケットです。
しかし「フライト詳細を見る」とクリックしたとこと、上記の料金には「海外諸税 (燃油込)」「空港施設使用料」「取扱手数料 」が含まれていないことが判明。
最終的には「116,770円」という、決して格安ではない料金が表示されました。
スカイスキャナーの良さ③:使いやすい
サイトの使いやすさをUI/UXなんていったりもしますが、スカイスキャナーは使いやすいのも魅力の一つです。
安さだけならトラベルコだが、少し使いにくい
実は、安さだけなら、CMでもお馴染みの「トラベルコ」の方が安い料金を表示してくれました。先ほどのイギリスへの往復チケットを同じ条件で検索した時の結果です。
スカイスキャナーの最安値が「94,612円」でしたが、トラベルコでは「87,273円」と7,000円以上も安いです。
ここで落とし穴にご注意を!トラベルコで検索した詳細を見てみましょう。
なんと、3回の乗り継ぎと、合計フライト時間が42時間20分という「こんなの誰も乗らんだろ!」という航空チケットが表示されてしまいました。
トラベルコも乗り継ぎの回数を選ぶ検索オプション項目があるので、それにチェックを入れて検索をすれば、スカイスキャナーと同じ料金のチケットが表示されますが、この一手間に煩わしさを感じてしまいます。「何時間かかってもいいからともかく安い航空チケットを!」と考えている人にはトラベルコがおすすめですが、一般の旅行客にはスカイスキャナーの方が使い勝手いいでしょう。
スカイスキャナーを使うコツ
スカイスキャナーは使いやすく、わかりやすいので、普通に検索をすれば問題なく安い航空券を検索することができますが、少しでも使い勝手をアップするためのコツをお伝えいたします。
直行便も検索してみる
海外フライトで、韓国や台湾といった近場ではなく、欧米といった長距離フライトを検索する場合、安いチケットは直行便ではなく、トランジット(乗り継ぎ)が発生する便が表示されることが多いです。
トランジット先の国をあえて楽しむというのも一つの手ですが、折角なら目的地に少しでも長く滞在したいもの。スカイスキャナーでは、経由地を跨がない「直行便」のみを検索するオプションがあります。
このようにチェック欄があるので、直行便以外のチェックを外せば、直行便のみを検索できます。
その検索結果がこちらで、ブリティッシュ・エアウェイズの往復券が表示されます。これがどれくらい安いかというと、JALの直行便の場合約16万円から、ANAの場合約18万円から販売されたため、ブリティッシュ・エアウェイズの直行便の安さの魅力がわかります。
移動時間を調整する
こういう方も多くいると思います。先ほど検索で一番安かったマレーシア航空はフライト時間が24時間以上かかるものもありました。流石に移動だけに24時間は辛いという方も多いと思います。しかし、少しでも安く抑えたい・・・そんな時に便利なのが「移動時間の調整」です。
スカイスキャナーのオプションとして「移動時間」を自ら設定することができます。「これくらいの移動時間ならOK」という条件を加えることによって、その条件のもと最も安い航空券を検索することができます。
「移動時間を16時間以内」に設定した検索結果がこちらです。
スカンジナビア航空の航空券が表示されました。コペンハーゲンを経由するため、直行便より片道2時間ほどかかりますが、その分料金は1万円ほど安くなります。次いで安いLOTポーランド航空は約13万円なので、直行便と料金が変わらないためメリットはほとんどないといえます。(ワルシャワを経由するため、そこに魅力を感じる方も中にはいるかもしれません)
このように細かい条件を追加していくことにより、自分が納得できる航空券を探すことができます。
おまけ:トランジットを楽しみたい方はenaがオススメ
どうせトランジットが発生するならトランジット先でプチ観光したいという方もいるかと思います。しかし、観光するためにはトランジットにある程度の時間を確保しておくことが必要です。そんな時におすすめなのが「ena」という海外格安航空券サイトです。
実はenaには「乗継時間」の調整が可能です。
オプションで「乗継時間」を調整すると、条件にあった乗継時間のフライトを検索してくれます。この機能をうまく使って、もう一国プラスで観光ということも可能です。注意していただきたいのは、乗継時間が長くなると、本来の目的地の滞在時間が短くなるのをお忘れなく。
このように、今回はもっとも使い勝手のいい格安航空券の購入方法をご紹介いたしました。航空券が取れたら次はホテルを取りましょう。おすすめのホテルの予約方法をご紹介します。