2019年4月に香港にオープンしたのが「セントレジス香港」です。
https://www.youtube.com/watch?v=tYgfpsmS_s4
香港の中心地、湾仔(ワンチャイ)に位置する同ホテルのデザインは、名だたるホテルを手がけてきた、香港出身のアンドレ・フーによるもの。彼は、香港のホテル「ザ・アッパーハウスや、シンガポールのアンダーズ、やバンコクのウォルドーフ・アストリアといった数々の国際ホテルブランドから、ルイ・ヴィトンとのコラボによる椅子のデザインまで手がけており、幅広い分野で国際的に活躍している注目のデザイナーです。
こちらの注目のホテルに宿泊をしてきましたので、その様子をご紹介していきます。
目次
空港からのアクセスには少々難儀
香港国際空港から、セントレジス香港へのアクセス方法は電車かタクシーがおすすめです。特に香港が初めてという方は、電車も乗換が必要な上、駅から多少歩くので空港からタクシーやUBERを手配するのが最も楽です。私は、電車で行きました。
香港エアポートエクスプレスで中心地へ
空港からの電車のルートですが、まず香港の中心部へ行くために香港エアポートエクスプレスに乗車します。
香港エアポートエクスプレスの乗車券は空港でも購入することができ、香港駅までは往復で約3,000円ほどです。私はチケットを購入する列に並ぶのが嫌というのと、定価より半額近い価格で購入することができるので、事前にKLOOKを使ってチケットを購入しました。KLOOKは香港に本社がある体験予約サイトで、日本語版もあります。このKLOOKでチケットを購入するとQRコードが発券される、それをスマホでスクショしたものを駅の改札でかざすだけで乗り降りが可能です。(QRがかざせる改札は限られているのでご注意ください)
香港駅(中環駅)で乗換
終点の香港駅までは約30分で到着します。香港駅からは香港のメトロである”MTR”に乗り換えをします。香港駅からMTRのある中環駅まで徒歩で移動します。多少歩きますが、駅同士は繋がっています。
デモの影響もあり、観光客は少なかったですが、地元の人も多く利用しているので、土曜日のお昼すぎでしたがそれなりに混雑しています。MTRは結構スピードが出て、ポールなどに捕まらないと転ぶので注意が必要です。2駅離れた湾仔駅へと移動します。
余談ですが、香港のエスカレーターは、びっくりするくらい早く動くので、大きなスーツケースを女性一人で運ぶ場合はかなり注意が必要です。
湾仔駅から徒歩10分で到着
湾仔駅についたらあとは徒歩での移動です。事前に行き方をネットで予習しましたが、たどり着くまで少し迷いました。予めAmazonでSimカードを購入をしていたので、Google Mapを見ながらの移動でしたが、横断歩道で渡れない道があったりと、なかなか大変でした。
建物は割とすんなり見つかりましたが、実際に建物にたどり着くまでも手こずりました。MTRを利用するのではなく、香港駅からタクシーで移動するのがベストだったかもしれません。
チェックインはお部屋で
エントランスに到着すると、ベルボーイがすぐに駆けつけてくれて荷物をもってくれました。リッツカールトンもフォーシーズンズもここまで丁寧ではありません。
ベルボーイは客室まで荷物を運んでくれます。
バトラーの案内でお部屋へ
レセプションまで、案内をされるとここでバトラーにバトンタッチ。バトラーとは、イギリス貴族に仕える執事(Butler)のように、あらゆる用件をきいてくれる「お客様専属」の客室係のことで、セントレジスにはすべての客室のバトラーサービスがつくことでも知られています。このバトラーにはコーヒーや紅茶などをいつでも頼むことができ、電話一本で部屋まで持ってきてくれます。もちろんこれらは宿泊料金内です。(その代わり、バトラーには滞在中のお世話をお願いするチップとして2,000円くらい渡しています)
朝食会場や、ラウンジなど館内をざっと案内してもらいました。
ちなみに、私は事前に「英語が得意ではないので、日本語を話せるスタッフ」をお願いしていたのですが、ちゃんと日本語が話せるスタッフをアサインしていただきました。(マネージャークラスの方で、とても腰の低く素晴らしいホテリエでした)
お部屋の紹介
部屋を開けると驚きました。今まで宿泊したことがない、かなり広いお部屋でした。
スイートルームへアップグレード
私が予約したのは一番下のカテゴリーであるデラックスルームでした。マリオットのポイントを使って無料で予約したものです。一番下のカテゴリーといっても1泊6万円くらいするのですが、そこから4ランク上の部屋へのアップグレードでした。凄い。
ちなみに、こちらの部屋でバトラーの方にチェックインもやってくれます。チェックインの時から寛ぐことができます。
私はマリオットボンヴォイのチタンエリートのステータスを持っているというのと、事前に妻の誕生日を伝えていたため、部屋のアップグレードと、シャンパンやチョコレートケーキ、部屋のデコレーションまでご用意いただきました。またセントレジス には日本語を扱えるスタッフが二人いるようですが、このお二人からの直筆メッセージ付きです。こういう国際ブランドで、客室数が多いホテルがさらっとここまでできるのはすごいです。
ちなみにこのシャンパン、ターンダウンの時もちゃんとアイスバケットの氷を入れ替えてくれていました。
こちらはベッドルーム。お部屋全体で94㎡の広さがあるのですが、ベッドはキングサイズのものが入っています。
ベッドの脇にはルームコントローラーがあり、電気のオンオフはもちろん、カーテンとレースの開け閉めもこちらで操作できます。USBの端子もあったので、枕元でスマホの充電もちゃんとできます。
ウェットエリア
ウェットエリアも当然広いです。インスタ映えしそうな大きなバスタブに、シャワーブース、トイレ、シンクが備わっています。アメニティはフランスのREMEDE(ルメードゥ)です。泡立ちなどはいいのですが、洗浄力が今一歩。
また、櫛や歯ブラシは木製のものでした。おそらく昨今のプラスチックゴミ問題に配慮しているのだと思います。
バスタブ前の大きな鏡には、テレビも埋め込まれていました。使わないときは鏡になるような仕組みです。
完全に余談ですが、トイレのペーパーフォルダーの下には、USBの端子が2つも付いていました。用を足しながら、充電をするわけですね。
色々なものがたくさんある
このお部屋は色々なものが2つ以上あることに気がつきました。
・ソファ:6つ(ダイニングのソファーもいれる)
・テレビ:3つ(リビング・ベッドルーム・お風呂場に1つずつ)
・ウォークインクローゼット:2つ
・トイレ:2つ
・洗面台:2つ
・電話機:3つ
少々オーバースペック感もありますが、それは私たち夫婦がスイートルームに慣れていないだけなのかもしれません。
地味にテンションがあがったのは、こちらのホテルスリッパです。かなり肉厚な素材が使われている上に、滑り止めが施された裏面で、今まで出会ったホテルスリッパで一番品質が高かったです(笑)
朝食会場へ
セントレジス は4つのダイニングがあります。フレンチレストランの「L’Envol」、レセプション横にある「The Drawing Room」 、セントレジスといったらここ「The St. Regis Bar」、そして中華レストランの「Rùn」です。
話は少しそれますが、ウォッカをトマトジュースで割わった「ブラッディマリー」というカクテル。このカクテルはセントレジスで生まれました。世界中のセントレジスホテルには、各国の文化や代表的な食材をレシピに 取り入れた“オリジナルブラッドマリー”が存在しており、ここ香港でもオリジナルのものが提供されています。今回は飲む機会がなかったのですが是非とも訪れた際にはお試しください。
「Rùn」のレセプションに行くと、「XXX様ですか?」と向こうから話しかけてくれました。「初めて会うのに名前までちゃんと把握しているの?」と驚きました。
デモの影響でこの日私たち以外にいたのは1人の男性のみで、ほぼ貸切状態で贅沢にもサービスの人もつきっきりでした。
料理はセミビュッフェ方式。4種類のメニューから1つを選びつつ、残りをビュッフェで自由に持ってこれるスタイルです。
- コンチネンタル・ブレックファスト
- アメリカン・ブレックファスト
- チャイニーズ・ブレックファスト
- ヘルシー・ブレックファスト
私は、事前に調べて美味しいと評判だった「チャイニーズ」にしました。チャイニーズはアワビかホタテのお粥に、4種類の点心(豚焼売、エビ焼売、エビの春巻き、ちまき)が付いています。出来たてを持ってきてくれ、朝食としては非常にレベルの高いものでした
チャイニーズ・ブレックファストに更に、ビュッフェでとってきたハムやチーズ、ソーセージやらを食べたので満腹です。
チェックアウト
朝食後は部屋に戻り荷造りを開始。16時のレイトチェックアウトが付いていましたが、お昼に3つ星フレンチの「Caprice」の予約を入れていたので、レストランがあるフォーシーズンズホテルへ向かわなかればいけません。昨日、駅から大変な思いをしてホテルまで到着をしているので、学習してタクシーをバトラーに依頼したところ、「無料で送迎します」というオファーをしてくれました。ラッキー。本来、セントレジスの送迎は、空港まで片道2万円くらいするのですが、比較的近場ということもあり無料で済みました。
チェック後は秒で終了
チェックアウトもレセプションで行いましたが、カードキーを私、ミニバーの確認のみであっとういう間に(10秒くらいで)終了です。昨日チェックインを対応してくれたバトラーの人が車の乗り場まで見送りにきてくれます。送迎の車はベンツのVクラス。私たちの姿が見えなくなるまで手を振ってくれていました。
海外でこのレベルのサービスを受けるのはもしかすると初めてかもしれません。日本で言うところの旅館ではこういうことはよくありますが、もしかすると旅館スタイルを少し取り入れているのかもしれませんね。もしくは、バトラーの方が日本で勉強されたのかもしれません。
ともあれ、今年できたばかりのセントレジス 香港の滞在でしたが、ハードはもちろん素晴らしいものでしたが、サービスも想像以上によかったです。チップ文化に慣れていないので、サービスが手厚い分チップを渡す人が多くて少し戸惑いもしましたがそのあたりは勉強です。気にいるホテルは、必ずホテリエの名前も覚えて帰るのですが、ここのホテルも素晴らしいホテリエで、帰国後は感謝のメールをお送りしました。